今年の冬コミの特集はゼロ年代声優ユニット史
がいいと思うのだがどうですか。>編集長
特集組むほどじゃないから、一人で勝手に記事書けと言われたらそれまでなのですが。
しかし実際、ゼロ年代を銘打った空虚な言説は来年に掛けて益々増加するはずで、その中で声優をゼロ年代に安易に結び付ける言説はどこかの何か*1のように軽々しく語られると思うし、その前に我々なりにゼロ年代声優史を議論しておくことは有意義だと思うのですよ。
平たく言うと、ゼロ年代を代表する声優が平野綾だったり戸松遥だったり中島愛だったりであるかのように言っちゃう人って絶対に出てくるだろうと勝手に思っていて、その前に、あの堀江由衣に憧れた楽園の日々を、田村ゆかりを愛した蜜月の日々を、桑谷夏子に虐げられた快楽の日々を、中原麻衣と過ごした爛れた日々を、しっかりと刻んでおかなければならないと思うのです。
それに当って「声優ユニット」という題材は、まさにアニメからもアーティスト活動からもある程度独立した声優の一側面を浮かび上がらせるのに、打ってつけなんじゃないでしょうか。
☆ルール☆
・活動時期に2000年〜2009年が含まれること。つまり、活動終了が2000年以降であるか、活動開始が2009年以前であること。90年代または10年代にはみ出すことも構わないし、それを「ゼロ年代声優ユニット」としての評価に含めるかどうかも選者の自由。
・活動開始は、そのユニットの正式な結成発表、またはお披露目イベントがあれば、その日からとする。それがない場合は、そのユニット名義での最初のCD発売・イベント出演・番組出演・その他の発売や出演があった日を目安とする。
・活動終了は、そのユニットの正式な解散・休止・終了宣言、または解散イベントがあれば、その日までとする。それがない場合は、そのユニット名義での最後のCD発売・イベント出演・番組出演・その他の発売や出演があった日を目安とする。
・「声優ユニット」の定義は、構成メンバーが複数人おり、全員声優である団体であることとする。そのため、UNDER17、妖精帝國、黒薔薇保存会などは基本的に対象外とする。ただし根拠を持って、例えば小池アニキや、たかっちょや、諏訪さん達を声優として捉えるのであれば、対象に含めても良い。「声優ユニットに所属しているから声優」という論拠は、循環になるのでNG。
※このルールは外すかもしれません。アンセブとかやっぱり重要なので含めたほうがいいかも。
・ユニット活動中のメンバー交代、加入、脱退に関しては、ユニットとしての同一性を損なわないものとする。ただしある意図を持って、メンバーが違う時期のユニットを別ものと扱うことは選者の自由。また、メンバー交代を「声優ユニット」としての評価に含めるかどうかも選者の自由。
〜Pritsに始まりFriendsに終わるゼロ年代女性声優ユニット10選〜
・Prits(01-02):桑谷夏子、望月久代、小林由美子、水樹奈々
・P.E.T.S.(01-03):氷上恭子、ゆかな、川澄綾子、田中理恵、野川さくら、小林晃子、千葉紗子、大沢千秋、仁後真耶子、平野綾、長谷川静香、清水芽衣
・みっくすJUICE(02-04):中原麻衣、植田佳奈、斎藤千和、森永理科
・DROPS(03-04):國府田マリ子、金田朋子、神田朱未、野中藍、白石涼子
・PoppinS(中原麻衣&清水愛)(04、03-06):中原麻衣、清水愛
・クローバー(05-07):井ノ上奈々、宮崎羽衣、斎藤桃子、庄子裕衣
・Aice5(05-07):堀江由衣、たかはし智秋、浅野真澄、神田朱未、木村まどか
・Lemon Angel(06):しほの涼、小清水亜美、門脇舞、茅原実里、平間樹里、丸山美紀
・Sister×sisterS(06):高本めぐみ、落合祐里香、坂本梓馬、山本麻里安、新谷良子
・Friends(08-09):小林ゆう、下田麻美、MAKO、明坂聡美、阿澄佳奈、本多陽子
今後修正するかもしれないので、各選評はいったん保留しておきます。
まあ愛憎を抱く声優ユニットが10以上挙がらない声オタなんていないと思うので、「何を選んだか」と同時に、「何を選ばなかったか」が重要になるのはいつものことです。
なので、選ばなかったユニットに関して少しだけ。
まず入っていないのは、やまとなでしこです。たぶん、「やまとなでしこに始まるゼロ年代声優ユニット史」にしたら、全く違う選び方になると思う。
更にD.U.P.、G.G.F.と エンジェル隊。全て、今にまで通じる最重要級のユニットですが、私は今回、これらを90年代を総括するユニットとしてしまって、その後に展開した声優ユニット史を語りたいと思いました。
また、シスタープリンセスは入れてないのにP.E.T.S.は入れています。やはり「シスタープリンセス」はあくまで作品であるのに対して「P.E.T.S.」はユニットだと捉えたところに、私にとっての声優ユニットの輪郭があります。
だからこそ、ポストやまなこ、ポストシスプリとしてのPrits、みっくすJUICE、P.E.T.S.は外せませんでした。
次に入ってないのは、麻帆良学園中等部2-A他。しかし収拾つかなくなるしなあ。10選を全部ネギまユニットで埋めたいって人は、勝手にしてください。
そしてセールス的には大成功を収めた、平野綾・茅原実里・後藤邑子、平野綾・加藤英美里・福原香織・遠藤綾、桜高軽音部。なんかもう、1つ入れると3つ入れない理由が見つからなくって、とりあえず全部抜いてみました。
最後にSphere。ここは最後まで迷いました。Sphereの重要性を示すために、クローバーを10選に入れたくらいですから。しかしSphereで終わると、やはりバランスがどうにも開かれ過ぎてしまうんです。だからやまなこ・DUP・エンジェル隊を無理に90年代と言って外したように、Sphereは10年代のユニットとして外す形を選びました。
そんな訳で、ある程度バランスを取ってまとめることに重点を置き、色々な線を無視しています。偏ってはいるが、我としては随分と無難な並べ方をしたほうだと思う。
だってtiarawayやTAMAGOやらいむ隊を外すのなんて勿論断腸の思いだったし、ぷちぷりーずとかAAとかとりおまてぃっくとかジェネオン系を入れられなかった自分の弱さにがっかりだし、coopeeやあてな☆だってもちろん青春の思い出だし、ていうかCoCo☆HONEYMOONを入れたかったんですよ!本当は!
諦めながら生きる。それが声オタの道です。
やっぱりmanoさんが挙げてくれた10選のほうが、ずっとまとまっているし、テーマ性もあるなあとは思う。
上の10選は練り直して、そのうち記事を改めてまとめるなり、冬コミで原稿にするなりします。
そんな訳で、皆さんの10選も聞かせて頂けると嬉しいです。