何が不愉快かって

川本真琴と言ったらるろ剣のOPとして一躍有名になった「1/2」でもパロディーして、控え目で澄んだ伴奏に伸びのあるボーカルでも乗っけて例のクセのある早口とかでも真似してればいいのに、ガチャガチャしたリズムのイントロからピコピコプワプワした音が入って一拍置いて歌に入るところとか、ちょっと拗ねたような投げやりな歌い方から語尾の部分は寂しそうに余韻を残して濁すとことか、Bメロでは8拍・サビでは3拍のリフレインを生真面目に入れて突然素朴な気持ちが伝わってくる所とか、鼻に掛かった声とちょっと掠れる高音とか、撥ねる音は妙にはっきり発音するとことか、サビのラストでは間を置いてから気持ちを表明するとことか、何よりも中性的なメンタリティーとか、要するに川本真琴の初期の魅力がぎゅっと詰まったDNAをよりにもよって選びやがって、そういう、私が好きなツボをご丁寧にも全部ちゃんと抑えているところです。
くそう。可愛い。死にたい。

イントロや間奏がLove&Luna+やきそばパン+微熱って感じの音で、これを作った人は本気で90年代少年系ガールズポップキチガイなんじゃないかと思う。